富山の住みやすさを解説!エリアごとの魅力や移住支援制度まとめ
近年、首都圏から地方への移住を検討する方が増えています。そのなかでも富山県は、立山連峰や富山湾といった豊かな自然環境と、生活に欠かせないインフラが整った地域として注目を集めています。
富山県は物価の安さや子育て支援、雇用の安定性など、生活の質を支える要素が全国トップレベルです。待機児童ゼロの実績や、最大200万円の移住支援金制度などもあいまって、移住先として注目されているのでしょう。
さらに、冬の寒さや雪・結露の対策も進んでおり、快適な暮らしが実現できる工夫も豊富です。
この記事では、富山県の住みやすさを支える具体的な魅力や、県内で人気の高いエリアの特徴・移住支援制度・生活上の注意点について詳しく解説します。移住や住まい探しを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
住みやすい?富山県の魅力
富山県は、立山連峰から富山湾まで約4,000mの高低差を持つ雄大な自然に恵まれた地域です。近年、富山県への移住者は年々増加しており、その約7割を20代から30代の若者が占めています。
経済的なゆとりや子育て環境の充実、働きやすさなど、生活の質に直結する要素が整っていることが、その背景にあります。
| 指標 | 富山県 | 全国平均 |
| 消費者物価指数 | 98.6 | 100 |
| 教育費指数 | 78.8 | 100 |
| 土地坪単価 | 13万円~17万円 | 都市部の半分程度 |
※指数の平均値は100であること
※富山県の教育費指数は78.8で、全国平均(100)に比べて物価水準が低いことを示す
物価が安い
富山県の大きな魅力のひとつが、物価の安さです。総務省が発表した「消費者物価地域差指数」によると、富山県の総合指数は98.6で、全国平均の100を下回っています。
とくに注目したいのが教育費の安さです。富山県の教育費指数は78.8と全国で最も低く、子どもの教育にかかる費用を抑えられることは、子育て世帯にとって大きなメリットとなります。
さらに、富山市内の土地坪単価の相場は13万円から17万円程度と、都市部と比べて非常に手頃です。土地代を抑えられることで、住宅建築の総額も抑えつつ、庭付きの戸建て住宅を検討しやすくなります。
広い敷地を確保できるため、家族がゆとりをもって暮らせる住まいを実現しやすい環境といえるでしょう。
出典:総務省「消費者物価地域差指数-小売物価統計調査(構造編)2024年(令和6年)結果-別表1 10大費目別消費者物価」(https://www.stat.go.jp/data/kouri/kouzou/pdf/g_2024.pdf)
こちらの記事では、富山県の注文住宅の費用相場について解説しています。年収ごとの目安やエリア別の価格も取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。
生活の利便性が高い
富山県は、コンパクトな県土が特徴で、富山市から県内のほとんどの地域へ約1時間で移動できます。都市機能と田園風景が近接しているため、利便性と自然の豊かさの両方を実感できる環境です。
県内にはスーパーマーケットやコンビニエンスストア、ドラッグストアが数多く点在しており、人口1人あたりの店舗数は全国平均を上回っています。
さらに、富山県は日本の中心に位置しているため、東京・大阪・名古屋といった主要都市へのアクセスも良好です。北陸新幹線を利用すれば、東京まで最短2時間8分で移動できます。
就職がしやすい
富山県は、雇用面でも恵まれた環境が整っています。正規の職員・従業員の割合は67.7%で全国第1位を誇り、有効求人倍率も2025年9月時点で1.52倍と、仕事の選択肢が豊富です。
また、富山県は医薬品や金属機械、化学、繊維、IT産業など、多様な産業が集積する「ものづくり県」として知られています。YKKやYKKAPなどの大手企業をはじめ、技術力の高い企業が多数立地しており、幅広い業種で働く機会があります。
出典:
富山県「目でみる富山の統計 正規の職員・従業員の割合が全国1位」(https://www.pref.toyama.jp/sections/1015/gal/m_toyama/roudou.html)
労働政策研究・研修機構「職業紹介-都道府県別有効求人倍率」(https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/shuyo/0210.html)
子育てがしやすい
富山県は、子育て支援が非常に充実しています。待機児童ゼロを16年連続で達成しており、共働き家庭でも安心して子どもを預けられる環境が整っています。
女性の有業率や共働き率も全国トップクラスで、仕事と子育てを両立しやすい環境が整っています。
教育面では、富山県の子どもたちは全国学力調査で、小学校が5位、中学校が4位と高い水準を誇ります。豊かな自然環境の中で質の高い教育を受けながら子どもを育てられることは、富山県ならではの大きな魅力といえるでしょう。
出典:富山県「富山県の「暮らしやすさ」は あらゆる年代で全国トップクラス!」(https://www.pref.toyama.jp/documents/8856/00928351.pdf)
富山県で住みやすいエリア7選
富山県内には、それぞれに異なる特徴を持つ魅力的なエリアが数多くあります。ここでは、富山県で住みやすいと評価されている代表的な7つのエリアを紹介します。
| エリア名 | 特徴 |
| 富山市 | 公共交通機関・大型商業施設が充実。利便性と自然のバランスが魅力的 |
| 砺波市 | 散居村の景観、広い敷地でのびのび子育てができる |
| 滑川市 | 海産物と自然、医療費無償化などの充実した子育て支援 |
| 高岡市 | 北陸新幹線の新高岡駅があり、伝統工芸が有名な町 |
| 射水市 | 県内で3番目に人口が多く、富山駅や高岡駅へは約10分でアクセス可 |
| 魚津市 | 海と山の恵み、住みよさランキング全国14位 |
| 氷見市 | 海・山の自然が充実し「住居水準充実度」で全国1位を獲得 |
富山市
富山市は、富山県の県庁所在地で、人口約40.5万人を擁する県内最大の都市です。住みここちランキングで1位を獲得しており、県の中心地としての利便性が高く評価されています。
北陸新幹線をはじめ、JR高山線・あいの風とやま鉄道・富山地方鉄道・路面電車など、公共交通機関が充実しています。富山駅周辺には大型商業施設や飲食店が多く立地しており、買い物や外食に困ることはありません。
近年は「コンパクトシティ戦略」が推進され、公共交通を軸としたまちづくりが進められています。都市機能が集中する一方で、少し足を延ばせば豊かな自然に触れられる環境も整っており、利便性と自然のバランスを求める方におすすめのエリアです。
出典:
PR TIMES「いい部屋ネット 街の住みここち&住みたい街ランキング2025<富山県版>ランキング発表」(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001341.000035668.html)
富山県「コンパクトシティ政策」(https://www.city.toyama.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/003/044/2.pdf)
砺波市
砺波市は、富山県西部に位置する人口約4.6万人の自治体です。住みここちランキングで富山県2位を獲得しています。
砺波市の大きな特徴は「散居村」と呼ばれる独特の景観です。屋敷林に囲まれた家屋が田園地帯に点在する風景は、ほかでは見られない美しさがあります。散居村の特性により、各家屋は広い敷地を確保できることが一般的で、注文住宅を検討する際にも、広々とした敷地を活かした設計が可能です。
JR城端線や北陸自動車道が通っており、交通アクセスも良好です。イオンモールとなみなどの大型商業施設も整っており、日常生活の利便性も高いエリアだといえます。子育て支援にも力を入れており、広い敷地でのびのびと子育てをしたいファミリー層に適しているでしょう。
滑川市
滑川市は、富山県東部に位置する人口約3.2万人の自治体で、富山市の北東側に隣接しています。住みここちランキングでは4位にランクインしています。
滑川市の北側に広がる富山湾は、ホタルイカの産地として有名です。ベニズワイガニや甘えびなど、新鮮な海産物も豊富に味わえます。
子育て支援が充実している点も、滑川市の大きな魅力です。高校生までの医療費無償化や、第2子以降の保育料無償化など、子育て世帯の経済的負担を軽減する制度が整っています。富山市に隣接しているため、県都へのアクセスも良好です。
さらに、県内には「東福寺自然公園」や「滑川海浜公園」など、子どもが遊べる大きな公園も点在しており、自然の中でのびのびと子育てができる環境が整っています。
高岡市
高岡市は、富山県第2の都市です。都市的な利便性と豊かな自然のバランスが評価されているエリアです。
北陸新幹線の新高岡駅があり、県外へのアクセスも良好です。市内にはイオンモール高岡をはじめとする大型商業施設が充実しており、買い物環境に恵まれています。
また、高岡市は伝統工芸の銅器製造でも知られる歴史ある街です。文化的な魅力と現代的な利便性が共存する環境で暮らせることが、高岡市ならではの特徴だといえます。
射水市
射水市は、富山県中央部に位置し、富山市と高岡市の間にある人口約9万人の自治体です。県内では3番目に人口が多く、2つの大都市へのアクセスが良好な「ベッドタウン」として人気があります。
市域はコンパクトで、市内の移動がしやすいことも特徴です。あいの風とやま鉄道線が通っており、富山駅や高岡駅へは約10分でアクセスできます。
射水市には、コストコホールセール射水倉庫店などの大型店舗も立地しており、買い物に困ることはないでしょう。子育て支援にも力を入れており、子ども医療費の無償化や出産祝いクーポン券など、さまざまな取り組みが実施されています。
魚津市
魚津市は、富山県東部に位置する人口約3.7万人の自治体です。「住みよさランキング2025」で富山県1位、全国14位を獲得しており、高い生活利便性が評価されています。
魚津市の北側には富山湾が広がり、春には「蜃気楼」が見られることで有名です。海の幸も豊富で、新鮮な魚介類を日常的に楽しめます。南側には北アルプスの山々が連なり、海と山の両方に恵まれた地域です。
市内には商業施設や医療機関も整っており、日常生活に必要な機能が揃っています。
出典:東洋経済新報社「「住みよさランキング2025」全国編トップ200! 3位は熊本県人吉市、2位は東京都文京区、では1位は?」(https://toyokeizai.net/articles/-/884164?page=2)
氷見市
氷見市は、富山県西部に位置し、富山湾に面した人口約4万人の自治体です。海と山に囲まれた自然環境が魅力で「住居水準充実度」で全国1位を獲得しており、広々とした住宅で快適に暮らせる環境が整っています。
氷見市といえば、寒ブリをはじめとする海の幸が有名です。移住者へのサポートも手厚く、民間企業「みらいエンジン」が移住相談から住居探し、仕事紹介まで総合的に支援しています。
出典:PR TIMES「第24回全都市「住みよさランキング」(2017年)の結果」
(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000062.000004767.html)
検討段階から充実!富山県の移住支援制度
富山県では、移住を検討している段階から、移住後の生活までをサポートするさまざまな制度が用意されています。ここでは、主な移住支援制度を紹介します。
| 支援制度名 | 内容 | 対象者 |
| とやまの魅力体験助成制度 | 交通費・宿泊費の助成 | 富山県外在住の18歳以上 |
| とやま移住応援団 | 宿泊施設やレンタカー等の割引・特典 | 移住検討者 |
| 富山県移住支援制度 | 移住後の仕事紹介・支援金 | 東京23区在住者等 |
| 市町村ごとの移住支援制度 | 地域ごとの住宅取得支援・子育て支援 | 各市町村ごとに異なる |
とやまの魅力体験助成制度
「とやまの魅力体験助成制度」は、移住を検討している方が富山県を訪れる際の交通費や宿泊費を助成する制度です。対象となるのは、富山県外に在住する18歳以上の方(学生を除く)に限られます。
実際に富山県を訪れて、気候や街の雰囲気、生活環境を肌で感じることは、移住を決めるうえで重要です。なお、令和7年度の受付は終了しています。
出典:富山県「とやまの魅力体験助成制度のご案内(※令和7年度の受付は終了しました)」(https://www.pref.toyama.jp/140406/iju/202204jyoseikin.html)
とやま移住応援団
「とやま移住応援団」は、富山県への移住を検討している方が、下見や引っ越しの際に割引サービスや特典を受けられる制度です。
協力事業者には、宿泊施設、レンタカー会社、引っ越し業者などが登録されており、移住準備にかかるさまざまな費用を抑えることができます。
出典:くらしたい国、富山「とやま移住応援団」(https://toyama-teiju.jp/iju_support/cheer/)
富山県移住支援制度
「富山県移住支援制度」は、東京23区に在住または通勤している方が富山県へ移住し、移住支援金対象の求人に就業した場合などに、移住支援金を支給する制度です。
支給額は世帯で最大100万円です。さらに、18歳未満の子ども1人につき最大100万円が加算されます。たとえば、夫婦と子ども1人の世帯が対象条件を満たした場合、合計で最大200万円の支援を受けられる可能性があります。
出典:富山県「移住支援金事業の概要」(https://www.pref.toyama.jp/documents/4179/01349701.pdf)
市町村ごとの制度
富山県内の各市町村でも、独自の移住支援制度や住宅取得支援制度を設けているので注目です。たとえば、富山市では「まちなか住宅取得支援事業」として、市街地や公共交通沿線で住宅を取得する際に補助金を提供しています。
注文住宅を検討している方は、居住予定のエリアで利用できる住宅支援制度を事前に確認することをおすすめします。複数の支援制度を組み合わせることで、より大きな経済的メリットを得られる可能性があるでしょう。
出典:富山県「まちなか住宅取得支援事業」(https://www.city.toyama.lg.jp/kurashi/sumai/1010267/1010268/1011326/1006634.html)
後悔しないために!富山県での生活で押さえておきたいポイント
富山県には多くの魅力がありますが、移住後に戸惑わないためにも、あらかじめ把握しておきましょう。ここでは、富山県での生活を始める前に知っておきたい注意点を紹介します。
マイカーがないと不便になりがち
富山県は、マイカーでの移動が中心の「車社会」です。買い物や通勤、子どもの送迎など、日々の生活でマイカーを使う機会が多いため、移住を検討する際には車の保有を前提に計画を立てることをおすすめします。
ただし、富山市や高岡市の中心部、LRT(路面電車)沿線など、公共交通機関が発達したエリアを選べば、車がなくても生活は可能です。
冬場の雪対策を考えておく
富山県は、冬に雪が降る地域です。とくに北陸の雪は湿度が高く重みがあるため、積雪が約75cmでも雪おろしが必要になる場合があります。
注文住宅を建てる際には、雪による寒さや重みに対応した設計が重要です。高断熱性能を備えた住宅であれば、室内を暖かく保ちながら冷暖房費を抑えられます。また、高耐震設計により、積雪の重みにも心配いりません。
冬場の結露対策も考えておく
富山県は、冬場の寒さと湿度により、結露が発生しやすい環境です。結露を放置するとカビの原因となり、健康面にも影響を及ぼす可能性があります。
高気密・高断熱性能を備えた住宅であれば、室内と外気の温度差を小さくすることで、結露を抑えられます。注文住宅を建てる際は、富山の気候特性に対応した住宅性能を選ぶのがおすすめです。
雨が多いためサンルームがあると安心
北陸地方は、雨や曇天の日が多い地域です。洗濯物を外に干しにくい日が続くため、室内干しのスペースがあると便利でしょう。
富山県では、サンルームを設置する家庭も多く見られます。サンルームがあれば、天候に左右されずに洗濯物を干せるため、家事の負担を大きく軽減できます。注文住宅を建てる際には、富山の気候に合わせた設計を取り入れることで、日常生活の利便性がさらに向上するでしょう。
まとめ
富山県は、物価の安さ・充実した子育て環境・雇用の安定性といった、生活の質を高める要素が豊富に揃った、住みやすい地域です。豊かな自然と都市機能が絶妙に調和した環境により、ゆとりある暮らしが実現でき、ここでの生活は長く快適で安定したものになるでしょう。
さらに、土地代が手頃である富山県では、注文住宅を建てる際にも、予算にゆとりを持ちやすく、広い敷地を活かした家づくりが可能です。自然と調和した、開放感のある住まいを実現することができます。
家族みんながゆとりをもって暮らせる住まいを実現するためには、富山特有の気候条件を考慮した、高性能な住宅設計が欠かせません。富山の冬の寒さ、湿気、雪に対応した高気密・高断熱構造や、雪対策など、専門的な配慮が必要です。
株式会社アントールは、富山の厳しい気候に適応した住まいづくりの専門家として、最新の3D設計システム「デサイダー」を活用し、高耐震・高断熱性能を兼ね備えた家を提案します。自然と調和し、家族を包み込むような温もりを感じられる住まいを、一棟一棟、心を込めて作り上げています。
さらに、自由な間取り設計や幅広いデザイン性により、理想以上の住まいを実現できます。富山での家づくりをお考えの方は、ぜひ株式会社アントールへお気軽にご相談ください。